
「息子の努力が家族みんなの意識を変えた」
Sさん 小学6年生 (2才11ヶ月入会 自閉傾向)
入学してから気をつけたこと
入学すると担任の先生にご挨拶と『指導上ご配慮いただきたいこと』を手渡しました。それから間もなく担任の先生から「何度言ってもカギをしめる」「何度言ってもすぐ水道を出したがる」など学校での様子を連絡帳にこと細かく報告を受けるようになりました。そのたびにまずは謝罪と、丁寧に繰り返しご指導いただいていることへの感謝の気持ちを表し、学校に登校する前に必ず本人と一緒に復唱し、それぞれの禁止を表すカードを作り貼ってもらうなどしました。
また、音楽会が近くなると連絡帳でとても手に負えないとの感想満載の報告が続きました。決まったところに立てない、きちんと弾けないとクラスが困る、静かに鑑賞できるか心配ということでした。私は当日の同席を申し出ました。その後は、家の床にテ-プを貼り、娘を同級生に見立てて入場と礼の練習。そして練習用の楽譜を作り、姉のピアニカにもドレミを貼り、家で娘や私と一緒に練習しました
当日、私はクラスの列の左端にいましたが、息子は静かに足をもって座っていました。礼も発表もとても上手にできました。私はそのあと教室に戻ると、クラスの女の子が寄ってきて「今日はどうしてできたの? いつも全然できないよ」言いにきました。私は「ありがとう。でもね、家で一生懸命練習したからよ」と言うと「ふぅ~ん」と言い、行ってしまいました。一日寄り添って感じたことは、子供達は大人の言葉の端々から何か感じ取り、悪気はなくこういう扱いで良いのだ、こんなことを言っても良いのだと刷り込まれていくのだと思いました。
ある参観日、隣のお母さん達からこんな話が聞こえてきました「クラスに違う色の連絡帳を使っている子がいるらしいと子供が言っていたよ」「へ~、6年間でも1冊ですら終わらないのに……」。それは私の息子のことでした。1年間で連絡帳のやり取りは3冊に及びました。どんなことを書かれても常に感謝と丁寧な対応を心がけました。これもエルベテークでのご指導のおかげです。
息子に対するクラスの雰囲気が変わった
2年生になると6年生を卒業させた先生が担任になりした。私はまた現状の『ご指導にあたってご配慮いただきたいこと』を持ってご挨拶にあがりました。しかし、今度は一向に連絡帳に何も書かれないため、学校の様子がまったく分からないのです。4月の終わりの家庭訪問で思い切って1年生の連絡帳を見てもらい、様子を聞いてみることにしました。先生は「鍵は最初しめていたなぁ。でも、目を見て少し表情をつけて『閉めません』といったら閉めなくなりましたよ。お母さん、大丈夫ですよ。みんなとも楽しくやっていますよ。クラスでは遊びに入りたい子が『入れて』というのではなく、遊んでいる子が入りたい子に『入る?』というル-ルにしています」とのことでした。
それからクラスの様子が見る見るうちに変わっていきました。困っていると声をかけてくれたり、そっと教えてくれたり、クラス全体が明るくなっていきました。ありがたいことにクラス替えを2回経ても、同じ先生にご指導いただいており、大変ありがたく思っております。先日、花の絵の中心に名前を書き、花びらにはお友達が息子のいいところが書いてあるプリントを持ち帰りました。その中のひとりが「クラスを晴れにして、わらいあふれるクラスになる」と書いてあり、私は涙がでるほどうれしい出来事でした。
習慣になった毎日の家庭学習
家庭学習は就学前からエルベテークの学習を通して習慣になっているため、毎日必ずやっていきます。私の帰宅が遅いため朝の5時から6時までエルベテークと学校の宿題を一緒にやり、家でも「よろしくお願い致します」という挨拶で始めるようにしています。2年生からは宿題の他に漢字1ペ-ジ、計算ドリル1ペ-ジ、長期休暇は絵日記を書くようにしました
4年生からは上記に自学(興味のある勉強)と、依然として文章の組み立てが苦手なため日記を毎日書くことを追加しました。そして、漢検の9級を受験しました。はじめてなので、余裕のある級から始めました。これは目標に向けて勉強すること、息子の最大の難関である「一人で試験を受ける」、「初めての人の指示に従う」、「独り言はいわない」、「時間まで離席はしない」、「見直しをする」ということを自分でコントロ-ルする第一歩として貴重な経験をしました。また、合格するという達成感を味わうこともできて、本人にとって大きな自信につながりました。
5年生はコロナでエルベテークはオンラインになり、学校にも行けず家庭学習をする日々が続きました。学校の宿題の「教科書を読む」はそれだけではきちんと読んだのか、わからないため、教科書をコピ-したり、書いたりして穴埋めテキストをノ-トに作り理解しているか確かめました。
そして、日記は進化させて、左側に今日の記事を貼ります。右側上ペ-ジに当日の日記、右側下は『今日の記事』の要約や感想、書き抜き問題を答えます。記事は世界情勢、地域、経済など旬な話題に興味を持つようになり、新聞を取りに行くのが日課になっています。
また、担任の先生から中学生に向けた英語のため『ロ-マ字』のおさらいを勧められ、ノ-トに14個の好きなキャラクター名、友達の名前、都道府県、国、首都など好きな名詞を仮名で書き、右横に楽しみながらロ-マ字を書いています。問題を作るのが大好きになりました。
